自ら推論し実行するAIリサーチエージェントPerplexityに”つくる”機能が備わって、文書やスライド作成のほか、アプリケーション開発までやってくれるようになりました。これは5月29日に発表されProプランで選択できるようになった新機能「ラボ」です。
たとえば「全国の住宅価格や空き家率を地図で色分けして見比べたい」
そんな願いが、たった10分で動くアプリになる時代が来ました。
あなたの要望を理解し、自ら調べ、プロトタイピングし、テストし、しかもそのまま実行できるアプリとして出力してくれるのです。
わずか10分で、全国主要都市の不動産価格のマップ付きインタラクティブ・ダッシュボードが完成。
この動画では、Perplexityラボが生成したダッシュボードアプリが、実際に操作可能な形で動作していく様子をご覧いただけます。
ダッシュボードアプリの機能としては
- マップ上に市町村ごとの住宅価格や空き家率を色分け表示
- ランキングや詳細情報が連動して確認可能
- UIウィンドウ切り替えやクリック操作もスムーズ
わずか10分でここまで実現できるとは、正直「AIすごすぎる…」の一言。
以下に、実際にAIがどのように“リサーチし、つくり、仕上げる”のかを、具体例とともにご紹介します。
Perplexity「ラボ」とは何か?

Perplexityは、検索と対話を融合させたChatGPTのようなAIプラットフォームですが、2025年5月29日に発表された新機能「ラボ」は、以下の特徴を持つ自動実行エージェントです。
- 要望の理解と言語化(要件定義)
- 関連情報・データのリサーチ
- Webアプリのプロトタイピング
- 実行・バグ修正・反映
- 完成品としてのアプリ出力
要するに、「AIが作って、動かして、見せてくれる」という未来型開発体験を、誰でもすぐに試せるようになったのです。
開発されたダッシュボードの概要
今回のプロンプトはこちら。
全国市町村別に、平均住宅価格や分譲マンションの価格、賃貸住宅の賃料レンジ、地価、空き家率がランキングで比較表示できるウェブアプリは作れるか。インターフェースにはマップも表示して選択した項目データによる色塗りレイヤーがあるとなおよい。
これに対してラボが対応した処理は以下の通り。

✅ リサーチ
- 国土交通省、不動産取引価格情報
- アットホーム、レインズ、総務省の統計データ
- 市町村界のGeoJSONデータ
- Leafletによるインタラクティブマップ構築技術
など

✅ 実装された主な機能
- 色塗りマップによる地価・価格の視覚化
- 賃料、空き家率などカテゴリ別表示
- ソート・検索可能なランキング表
- 各市町村の詳細ポップアップ表示
- マルチカテゴリ比較・動的UI
UI/UXの完成度も高い!
ラボで生成されたアプリは、見た目も直感的。

- 地図のズーム/パン操作にスムーズに追従
- 指定カテゴリごとの色分けレイヤー
- 詳細情報ウィンドウはカード形式で整理されて表示
- 都市の切替やフィルタもリアルタイム反映
色付きの各地点をクリックすると詳細がカードで示されます。

開発途中のトラブルにも、タスクログ内で自動的に原因調査と改善策の実装まで記録されており、ラボが“開発→検証→改善”のループを自律的に行っているのが分かります。

アセットタブに切り替えると、このプロジェクトで生成されたPythonコードやデータがコレクションされており、アプリケーションそのものをZipファイルとしてダウンロードできます。

誰もが“開発者”になれる時代へ
今回の体験は、「AIにできること」の常識を大きく変えてくれました。
- コードを書けなくても、アプリがつくれる
- データのリサーチがいらなくなる
- 企画者や研究者が、自分の手でツールを作れる
もはや「技術的にできるか?」を悩む必要はありません。
「どんなアイデアを形にしたいか?」それこそが、これからのクリエイティブの起点になります。
あなたも始めてみませんか?
Perplexityのラボ機能は、現在Proプランで利用可能です。試してみたい方は以下から。
あなたの「やってみたい」が、今日から“つくれる”未来へ。
ぜひ、生成AIと一緒に、次の一歩を踏み出してみてください。
コメント